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トラックの種類を分類解説!サイズ別と形状別で分かりやすく紹介 | 東運輸グループ

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2023.10.06

私たちの生活に必要不可欠な「物流」を支えるトラック。

 

業務上でトラックに関わっていたり、日常生活の中でも頻繁に目にしたりしていても、意外にトラックの種類を明確に理解している人は少ないのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、理解が曖昧になりがちなトラックの種類をサイズ別と形状別に分類して解説します。トラックに関係する豆知識を併せて紹介しますので、トラックの理解を深めたり、知識を整理したりするのにご活用ください。

 

【サイズ別】トラックの種類

トラックのサイズは、小型トラック、中型トラック、大型トラックの3種類に分類されます。それぞれのサイズで車両寸法や最大積載量、車両総重量が異なります。

ここでは、トラックの種類をサイズ別に紹介していきます。

 

小型トラックの規格

小型トラックは、トラックの規格の中で車体が最もコンパクトなサイズです。小さなサイズで小回りが利くため、主に宅配便やコンビニの配送用車両など近距離の地場輸送に使われています

 

小型トラックを運転するにあたり、運転免許証の取得時期によって運転可能なサイズが異なりますので注意が必要です。現行の運転免許基準では、準中型免許以上を取得している方は小型トラック全般(最大積載量3t未満、車両総重量5t未満のトラック) の運転が可能です。普通免許のみを持っている方は、2tトラック(最大積載量2t未満、車両総重量3.5t未満のトラック)のみ運転可能です。

 

小型トラックの規格は以下の通りです。

寸法:全長4.7m以内×全幅1.7m以内×全高2.0m以内

車両総重量:5.0t以内

最大積載量:3.0t以内

 

中型トラックの規格

中型トラックは、小型トラックと大型トラックの中間に位置します。中型トラックは、小型よりもサイズが大きくたくさんの荷物を運べるので、ルート配送や引越しなど、地場配送から中長距離輸送まで幅広い輸送に活用されています

 

代表的なトラックは、4t車や4tの増トン車である8t車です。8t車は道路運送車両法では大型車に分類されますが、車両サイズは4t車と全く同じものからやや大きいサイズがあります。

 

中型トラックの規格は以下の通りです。

寸法:全長12m以内×全幅2.5m以内×全高3.8m以内

車両総重量:11.0t以内

最大積載量:6.5t以内

 

大型トラックの規格

最大積載量6.5t以上のトラックが大型トラックに分類されます。一般的には10tトラックと呼ばれるトラックサイズです。車体のサイズが最も大きい大型トラックは、近距離の輸送も行いますが、中長距離輸送でよく使われます。

 

大型車を運転するためには、大型一種免許は必要です。大型一種免許取得条件は、満21歳以上または、19歳以上で一定の教習を修了かつ、普通・準中型・中型・大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けて1年以上経過していることが求められます。

 

大型トラックの規格は以下の通りです。

寸法:全長12m以内×全幅2.5m以内×全高3.8m以内

車両総重量:11.0t以上

最大積載量:6.5t以上ー

 

【形状別】トラックの種類

輸送する貨物の特徴や納入先の条件などによって手配するトラックの形状が異なります。ここでは、形状別にトラックの特徴を解説していきます。

 

平ボディ車

引用:いすゞ自動車株式会社ホームページ

平ボディは、車体に屋根のない荷台を備えたトラックで、さまざまなタイプの貨物や納入先に対応可能なトラックです。荷台が軽量なため、ウイング車など他の形状のトラックと比較して、最大積載量が多くとれています。

 

貨物の積み降ろし時、フォークリフトだけでなく天井クレーンで荷役可能なため、パレットに載った一般貨物から鉄鋼などの重量物まで幅広い輸送に向いています。また、荷台に屋根がなく他の形状のトラックと比べると、高さ制限のある納入先への進入へ最も対応しやすい特徴も持っています。

 

平ボディ車のアオリは、トラックによって高さが異なり、高いものでは70㎝程度、低いものはアオリのない「まな板」のようなタイプまであります。また、地面から荷台床面までの間隔が近い低床タイプや、反対に地面から高く作られる高床タイプなどの種類が存在します。道路交通法で積載貨物は地面より3.8m以内と定められているので、輸送貨物によって最適な平ボディ車を選ぶようにしましょう。

 

ユニック車(クレーン車)

引用:古河ユニック株式会社ホームページ

ユニック車(クレーン車)とは、平ボディ車にクレーンが取り付けられているトラックです。ユニック車の名称は、多くのクレーン車がユニック社のクレーンを採用しているため、一般的にユニック車と呼ぶことが多いです。最大積載量は、クレーン車が付いている分、平ボディ車と比べて低くなっています。

最大の特徴は、荷台への積み降ろしをクレーンで行える点です。納入先が工場や倉庫の場合は、フォークリフトや天井クレーンなどの荷役機械があるため問題になりませんが、建築現場など荷役機械が用意されていない環境で非常に重宝されます

 

平ボディ車にも共通して言えることですが、ユニック車はウイング車などと比べると、荷締め(ラッシング)や雨から貨物を守るシート掛け作業が大変かつ技術も必要なため、新たにドライバーになる人が乗るのを嫌がる傾向にあります。そのため、年々ユニック車や平ボディ車は減少傾向にあります。

 

バン車(箱車)

:引用:西濃運輸株式会社ホームページ

バン車(箱車)は、荷台が箱型になっているタイプのトラックです。箱の素材は、アルミやホワイトボード材のようなパネル、ホロタイプなどがあり、素材によって最大積載量が若干異なっていきます。

 

主に宅配便業者や引っ越し業者などが使用しているトラックで、基本的に荷台後方の扉を開閉して積み降ろしをします。一部のバン車には、サイドドアが付いているものもあり、後方だけでなく横からも積み降ろしができるタイプもあります。

 

荷台が箱型になっているため、貨物を雨風から保護できるほか、輸送時の荷締めなどの養生作業が比較的簡単に行えます。

 

ウイング車

引用:いすゞ自動車株式会社ホームページ

ウイング車は、荷台部分が左右から鳥が翼のように広げて開閉できるトラックで、物流現場において、使用台数が最も多いトラックです。

 

左右から貨物の積み降ろしができるため、長尺貨物やパレット貨物など幅広い貨物に対応できます。また、ドックレベラーなど荷台後方をバースに接して積み降ろしする場合は、荷台後方の扉だけを開ければバン車のように使うこともできます。

 

ウィング車はバン車同様、輸送時の養生が比較的簡単な点と貨物の積み降ろしがしやすい利便性の高さで、汎用性が抜群に高いトラックと言えます。

 

まとめ

今回は、日本国内の物流を支えるトラックの基礎知識として、トラックのサイズの違いや形状の違いについてご紹介しました。積込先や納入先の状況によって進入可能なトラックサイズが異なります。トラックの知識が不足していると、誤ったトラックを手配してしまうなどのトラブルが発生しかねないため、場面や用途によって適切なトラックを選ぶようにしましょう。

 

本記事をお読みいただき、トラック手配など業務遂行時の参考にしていただければ幸いです。

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