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AIは物流のミライを救えるか?物流課題を解決に導くAI活用法! | 東運輸グループ

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2022.09.30

ネットショッピングの普及と交通網の発達により、外出しなくてもモノが手に入る便利な時代になった一方で、物流業界に担う責任と重要性は大きくなっています。

 

物量と人材のバランスが取れていれば問題はありませんが、現在物流業界は「増加する物量と減少する人材」というアンバランスな問題に直面しています。

 

そこで課題解決の一手として期待されているのが「AI」です。

AIは物流業界が抱える課題を解決する一手になり得るのか、物流現場の課題とAI導入メリットを解説いたします。

 

物流業界の課題

近年、物流業界にIoTやAIの活用が進んでいる背景には、物流業界が抱える課題が大きく関係しています。

実際にどのような課題があるか見ていきましょう。

 

労働力不足

日本産業全体で人手不足が叫ばれるなかで、特に物流業界は飲食業と観光業と並び深刻な人手不足の課題を抱えています。

 

トラックドライバーを例に出すと、年々ドライバー人口は減少の一途を辿ると同時に、ドライバーの高齢化も進んでいます。

 

そのような状況のなか、2024年には長時間労働抑制のため、トラックドライバーに時間外労働の上限(休日を除く年960時間)が適用される、いわゆる2024年問題も控えており、更なる労働力不足の懸念があります。

引用:経済産業省・国土交通省・農林水産省  「我が国の物流を取り巻く現状と取組状況」  

 

物流需要の拡大

ネットショッピングの急激な普及・拡大は、物流需要の急拡大を生み出しました。その手軽さや利便性ゆえに利用者は増え、それに合わせて販売者側もECサイトでの販売拡大へ注力傾向にあります。

 

EC物流拡大により全体の物量が増加したことはもちろん、その他にも配送の小口化とリードタイムの短縮化という問題も派生しており、課題はさらに深刻化しています。

引用:経済産業省・国土交通省・農林水産省  「我が国の物流を取り巻く現状と取組状況」 

 

属人化された業務

物流作業は、在庫管理や入出庫管理、配車などの主に事務作業からピッキング作業や荷役作業などの現場作業まで多岐に渡ります。

 

しかし、現状多くの物流現場では、人員配置や作業指示が管理者によって属人化されており、作業も同様に実務担当者によって属人化された業務となっている例が少なくありません。

 

管理者の経験値や勘に頼った指示を行ってしまうと、作業者の手待ち時間やドライバーの待機時間が発生して、長時間労働を助長しかねません。

 

物流業界でAIを導入するメリットとは?

物流現場での主なAI活用メリットは、最適化による「コスト削減」と「正確性向上」の2点です。

 

具体的にどのような場面でどのようなメリットが期待できるか詳しく確認していきましょう。

省人化による人的コスト削減

倉庫内の単純作業はAIやAI搭載ロボットにより省人化が可能です。

 

例えば入庫作業の場合、荷物ラベルなどを目視で確認し、品名やロットを倉庫管理システム(WMS)に入力するという作業が発生します。そこで、AIの画像認識技術やディープラーニングを活用することにより、膨大な数の商品がベルトコンベアで運ばれてくる中で、自動で認識・判別を行うことにより、仕分けや登録などの作業人員を削減することができます

 

また、作業人員削減以外にも、AI活用によりヒューマンエラーも減らすことができるため、やり直しによる非効率な作業が発生するリスク抑制効果を期待できます。

 

適切な需要管理・在庫管理の実現

AI活用による各種データの可視化は、物流課題を客観的に正確に把握して、課題解決へ活用に役立ちます。

 

例えば受発注や在庫などのデータを可視化できれば、売上推移や需要変化、経済状況などの膨大なデータ解析を可能にします。それにより、勘や経験だけに頼るのではなく、正確な需要予測と在庫の最適化が実現できます。

 

客観的な各種データを基に物流の最適化を図れば、効率化が図れることはもちろん、正確な物流オペレーションが可能になります

 

最適化による労働時間短縮・作業負担軽減

AIによるデータ活用をすることで、作業全体を最適化することが可能です。

 

物流現場での長時間労働の主要因の一つに、作業員の手待ち時間やドライバーの荷待ち時間、積載効率の低さや非効率な配送ルートが挙げられます。

 

各種データをAI活用することで、各物流拠点で時間ごとの必要人員と必要な車両台数を正確に算出できます。

 

人員配置においては作業員を必要な時間帯に必要人数を配置することができ、それにより作業員の手待ち時間とドライバーの荷待ち時間を短縮できます。

 

また、配車業務を配車係の勘や経験のみに頼るのではなく、配送データをAI活用することで、最適な配車を組めるため、積載効率が高まり配送ルートも最適化することができます。

 

まとめ

物流現場でのAI活用は、各種データの可視化によりムリ・ムダ・ムラを防いで、作業人員や車両の見直しによるコスト削減と作業の正確性向上に大きく貢献してくれます。

 

ますます人手不足が危惧される物流業界において、AIは人手不足を解決する一助になるはずです。

 

弊社は小口貨物の輸送から大口貨物のチャーター便まで幅広く輸送業務を承っております。

食品から工業製品まで多種多様な貨物の取り扱い実績とノウハウがあります。

 

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